中国の軌道設備と技術はさらにラテンアメリカの大国ブラジルにも進出している。今年のブラジルワールドカップ開催期間中、一部の都市の都市鉄道が中国北車を含む中国企業連合体から調達されたものだ。2016年夏季五輪の開催地であるリオデジャネイロの都市鉄道システムにも「中国車」が大量に使用されることになる。
リオデジャネイロ州の輸送総務工事会社のCEOは、中国の列車は地元各部門から好評を得たため、後に追加調達をした、中国製品はまもなくリオデジャネイロ州全土における列車数の約半分を占めるようになる、と新華社記者に語った。
中国の鉄道、とりわけ高速鉄道にはコストパフォーマンスが高く、技術的自主性や政府による力強い支援があるといった強みがある、中国の鉄道が世界市場に進出することは工事・設備製造・車輛・部品などを含む産業チェーン全体による輸出だけでなく、中国の技術・製品・労働力の包括的輸出も意味している、このことは国内の産業構造グレードアップを推進すると同時に、雇用への需要も満たしてくれる、と業界筋が指摘している。