戦略的大局から「新常態」下の中国経済のあり方を探求

戦略的大局から「新常態」下の中国経済のあり方を探求。

タグ: 中国経済

発信時間: 2014-10-17 17:06:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

その三、成長原動力を要素けん引から革新駆動へ転換すること。過去30年間、中国は高投入、高消耗、高汚染、低生産量という経済発展の道を歩んできた。目下、要素けん引による経済の高速成長モデルはもはや立ち行かなくなっている。技術イノベーションと産業革命という世界の新しい波を前に、企業の構造転換と革新意欲が明らかに高まり、経済成長の原動力が次第に変化している。統計データによると、2013年中国の要素労働生産性の水準は1978年の3倍近くで、これはメカニズム改革、技術進歩、構造合理化といった要因が総合的に働いた結果だ。中国は経済成長原動力の転換、つまり革新駆動型という経済の新常態に転換しつつ、「中国クォリティー」を創り、成長ペースの「スローダウン」、成長の質の「ステップアップ」を真に実現することが必要になっている。

その四、資源配置は市場の基礎的役割から決定的役割へ転換すること。中国第18回党大会三中全会で採決した「改革の全面的深化における若干の重大の問題に関する中共中央の決定」で「資源配置における市場の決定的役割」を提起し、市場経済法則に対する中国共産党の認識上昇を表している。市場が決定的役割を果たすという新常態の下で、政府は強い刺激や大調整を避け、職能転換、行政のスリーム化と権限委譲、減税と利益還元といった方法を通じて、資源配置の決定権を市場にゆだね、経済の内的パワーの喚起を強化しつづける。さらに区間型調整、特定分野に照準を合わせた調整方式によって「市場機能の非正常化」を防ぐべきである。

その五、経済利益は非均衡型から包括的共同享受型へ転換すること。近年、中国農村住民の所得増加ペースは都市部住民のそれを上回り、都市と農村部の格差が縮まる傾向が見られる。住民所得が国民所得に占める割合がやや高まり、所得分配制度や改革が新たな成果を遂げている。新しい都市化と新農村建設の加速推進に伴い、都市・農村の二元構造が一元構造へ転換し、工業で農業を押し、都市部が農村部をけん引し、工業・農業の相互働き、都市・農村一体化するという新しい工・農・都市・農村関係が急速に形成されつつある。その他、地域の成長構造や協調発展にも喜ばしい大きな変化が見られる。新常態の下で、経済利益の包括的共同享受型への転換は長期的トレンドになる。

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