高速鉄道の急速な発展は旅行などが便利になるだけでなく、中国の経済版図(経済圏)そのものを大きく変える。高速鉄道を使えば、朝のお茶を広州で飲んで、昼に武漢でラーメンを食べて、夜に北京で北京ダックを食べることも可能になった。
京広高速鉄道は渤海経済圏、中原経済圏、武漢経済圏、長株潭経済圏、珠三角経済圏をひとつにつなぐ。それによって沿線の6の省や市にある26都市の都市化、工業化、情報化が急速に進む。また蘭新高速鉄道、貴広高速鉄道、南広高速鉄道によって新疆ウイグル自治区、青海省、甘粛省、広西チワン族自治区がつながれ、それによって発展の遅れた中西部地区と東部地区との間のヒトとモノの移動が活発になる。2015年、中国の高速鉄道の総延長距離は1万8000キロに達すると予想され、高速鉄道の開通によって人々の生活はますます大きく変化していく。