中国経済は新常態下の安定基調へ

中国経済は新常態下の安定基調へ。

タグ: 新常態 中国経済 安定基調

発信時間: 2015-03-21 11:00:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

国家統計局と税関総署がこのほど発表した統計によると、中国経済は新常態の下での安定基調が明確になってきた。マクロコントロールの実施が、経済の実質成長と経済構造の最適化にプラスに作用しているとみられる。

国務院発展研究センターマクロ経済部の張立群研究員は「主要な経済指標から見ると、中国経済には下ぶれの可能性も残されているが、全体的には弱含みの中、安定的に推移している」との見方を示した。

消費指標では、1~2月の社会消費品小売総額が前年同期比10.7%(名目)増加した。2月の消費者物価指数は前年同期比1.4%上昇し、前月比では1.2%上昇した。 

投資指標では、1~2月の全国固定資産投資(農家を除く、名目)が前年同期比13.9%増加。民間固定資産投資は同14.7%増となった。

貿易指標では、2月の貿易額は1兆7000億元と前年同期比11.3%増加した。そのうち輸出は同48.9増と大幅に伸びた。

このほか、2月の全国工業生産者出荷価格は前年同期比4.8%の低下となったものの、1~2月の一定規模以上の工業付加価値は実質6.8%の伸びを示している。

張研究員は「消費と輸出の増加は春節休暇との関係が大きい。物価は今後も落ち着いた動きが予想される。輸出については、世界経済の緩やかな回復がプラスに作用するとみられる」と指摘。「1~2月の投資指標は昨年の15.7%増と比べて低いものの、これは政策効果のタイムラグと関係がある。政策の実施とともに効果が現れる」としている。

中国経済は、消費・生産要素投入・産業構造の高度化などの面で大きな潜在力を有している。あるアナリストは「中国経済の足元の安定した動きは、経済構造の最適化と実質成長にプラスに作用する。潜在力を大きく発揮されるためには、安定的で正確かつ有効的なマクロコントロールが欠かせない」という。

このところ中国人民銀行(中央銀行)は、金利や準備率の引き下げによって市場の流動性の確保に動いている。国務院も中小零細企業に対する減税措置を実施。公共事業では大規模な水利プロジェクトなどに資金を投入している。

国家行政学院の王小広副主任は「昨年第4四半期から実施されたマクロコンロールの成果が1~2月の経済統計に表れている。経済の減速に対して一定の歯止めをかける役割を果たした」と指摘した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月21日

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