「弾力性と融通性のある為替相場システムは、実質上資本流出入の安定器となっている」と中央銀行の副総裁である易綱氏は述べた。総じてみれば、中国の資本流出入はバランスがとれている。
中央銀行(中国人民銀行)は8月13日午前、人民元の対ドルレートに関する基準値価格についてのブリーフィングを行った。状況について中央銀行総裁助理の張暁慧氏が報告し、副総裁の易綱氏が記者の質問に答えた。
張暁慧氏は、BIS(国際決済銀行)の予測では2014年以降の基準値レートと実勢レートはそれぞれ10.28%増、9.54%増であり、人民元の有効為替レートを安定的に維持させるという見地で考えれば、人民元は対ドルで一定の値下げ余地があるとした。人民元の市場レートは国内要因からも国外要因からも反映されている。11日の基準値を確定させて以降、人民元は2日の調整を経て、徐々に市場化の水準へ戻り、3%前後の累積低下圧力が一時的に緩和されたことで、これまでの偏差修正を終えることにしたと述べた。