写真はインドのロニ。乗客が無理に列車に乗ろうとする様子
インド政府が推進・計画する、高速鉄道建設プロジェクトにこのほど、新たな進展があった。インド鉄道省は23日、3本の高速鉄道路線のフィジビリティスタディを開始すると発表した。その中には中国鉄路総公司が中心となるコンソーシアムが担当する、ニューデリー〜ムンバイを結ぶ鉄道のフィジビリティスタディが含まれ、その他の2本はフランスとスペインの企業が担当する。これまで日本は、ムンバイ〜アフマダーバードの高速鉄道のフィジビリティスタディを行っていた。
各国の鉄道企業はインドの高速鉄道の大きな潜在力と需要を見込み、自国の高速鉄道技術を積極的にPRしている。インドも各国を競争に参加させることで、利益の最大化を図ろうとしている。
【複数の路線を検討】
インド鉄道省が発表した情報によると、ニューデリー〜ムンバイの高速鉄道は、首都ニューデリーと金融センターのムンバイを結ぶ。総距離は約1200キロ。また仏SYSTRA社が中心となるコンソーシアムは、ムンバイと南部の都市チェンナイを結ぶ高速鉄道のフィジビリティスタディを担当する。スペインのINECO社は、ニューデリーと東部のコルカタを結ぶ高速鉄道のフィジビリティスタディを担当する。
インドの高速鉄道会社は2014年12月より、上述した3本のフィジビリティスタディの公募を行った。中国、米国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、ベルギーの7カ国・12社の著名コンサルティング会社のコンソーシアムが入札に参加した。
上述した3本の他に、日本はムンバイ〜アフマダーバードを結ぶ、総距離500キロの高速鉄道のフィジビリティスタディを行い、インド政府に調査報告書を提出している。これはインドが計画している初の高速鉄道だ。共同通信社が発表した情報によると、日本の安倍晋三首相は今年12月にインドを訪問し、同プロジェクトの受注を目指し、インド初の高速鉄道に新幹線技術を供与しようとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年9月25日