IT産業は、かつての盛り上がりを失っている。2011年にPC販売台数3億5280万台を記録した後、世界のPC市場は4年連続で縮小している。四半期ごとのデータで見ると、PC販売台数がピークを迎えたのは、2011年第3四半期の9610万台だった。2015年第3四半期の世界のPC販売台数は7100万台にとどまっている。PCブランドの市場シェアを見ると、2015年第3四半期のPC製品の出荷台数で主要な位置を占めているのは、HP、レノボ、デル、アップル、エイサー、ASUSで、日系ブランドは見当たらない。
PC市場が縮小を続けていることについて、業界関係者は、タブレット端末とスマートフォンの普及と大きな関係があると分析している。アップルのiPadを代表とするタブレット端末は、よりフレキシブルな携帯性と豊富な娯楽性によって、従来型PC市場に大きな打撃を与えている。科学技術の発展に伴い、スマートフォンは電子消費の新たな成長市場となり、より優れた携帯性と機能性によって市場を席巻し、PC製品は総崩れを余儀なくされている。