「一帯一路」、夢が現実になる時②「コルガス-東大門」経済特区

「一帯一路」、夢が現実になる時②「コルガス-東大門」経済特区。

タグ: 一帯一路 中央アジア カザフスタン

発信時間: 2016-02-01 15:24:46 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「シルクロード経済ベルト」の呼びかけがなされると、中央アジア沿いの水陸交通の要所はそろって歓迎の声を上げた。古代シルクロードの重要ポイントである、中国・カザフスタン国境の重要都市コルガスは、新シルクロード提唱によって大きな活力が生まれるのを目の当たりにしてきた。2014年、カザフスタンのナザルバエフ大統領は、経済計画「光明の道」を提出し、インフラ建設などの面で「シルクロード経済ベルト」との連結をはかった。同年12月25日、ナザルバエフ大統領は、「コルガス-東大門」経済特区のランドポートの運用開始の除幕を行った。

「コルガス-東大門」経済特区は、中国とカザフスタンが共同建設するコルガス国際国境協力センターの一部である。カザフスタン域内の最も重要な物流センターとして、カザフスタン側はこの経済特区に厚い期待をかけており、これを通じてカザフスタン・中国の貿易額を大幅に高め、中国とカスピ海沿岸国との貿易往来を拡大することを望んでいる。

統計によると、「コルガス-東大門」経済特区のランドポートの運用開始を受け、2015年上半期のコルガス国際国境協力センターの輸出貨物輸送量は前年同期から12倍近く拡大し、貿易額は10倍近くとなった。同区を出入りした人員は延べ150万人近くに達する。

カザフスタン鉄道のAskar Mamin総裁は記者に対し、同社の今年最も重要な投資プロジェクトの一つがコルガス経済特区であり、これを中央アジア最大のランドポートとして建設する計画だと語った。「我々の目標は、カザフスタンを通過する中国・欧州間の物流量を海運の十分の一に高めることだ」

Mamin総裁の壮大な志を支えているのが、勢い盛んな中国・カザフスタン間の物流データである。カザフスタン鉄道の統計によると、2015年、原油価格下落と通貨価値低下の影響を受け、カザフスタンの輸出入は大幅な縮小となったが、中国からカザフスタンを通って欧州に向かうコンテナ輸送だけはほぼ2倍に成長した。カザフスタン鉄道は、この経済特区に220ヘクタール余りの工業パークを投資・建設し、進んだ原料加工業や製造業、化学工業、製薬などの分野の企業を誘致し、カザフスタンの未来の経済産業アップグレードに向けた新たなエンジンを形成することとしている。

「シルクロード経済ベルト」は、数万kmも離れた欧州の奥地にまでつながる。現在、中国と欧州をつなぐ鉄道はコルガスの北に数km行ったところでロシアに向きを変え、ドイツのデュースブルクが最終目的地となる。渝新欧(重慶・新疆・欧州)鉄道大動脈の終点である。フランス紙「ル・モンド」のジャーナリストBenoît Vitkine氏はコルガスを実際に訪れた後、欧州人が帰りの列車に中国消費者が求める商品を詰め込むようになれば、ユーラシアを横断するこの路線は莫大な利益を生み出すことになるだろうと語った。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年2月1日

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