▽注目点3:アジア経済の新しい活力をさまざまに討論
15年にはアジアのエコノミーの成長ペースが鈍化し、軒並み経済の下ぶれ圧力にさらされた。大口商品価格の低迷、輸出の急激な落ち込み、各国が直面する資本流出の圧力、人口・産業・債務構造の調整などの問題が、15年のアジア経済の発展につきまとった。
伝統的な経済のパワーが衰退し、新しいパワーはまだそれほどの規模に達していない。16年は最終的により困難な一年になるだろうか、それとも夜明け前の暗闇になるだろうか。
いずれにしても、アジアは引き続き世界で最も活力と展望に満ちた地域だ。国際通貨基金(IMF)の試算によると、アジアは世界経済全体の40%を占め、今後4年でグローバル経済への貢献度は約3分の2に迫るという。
各国にとって、苦境から脱する根本的な方法は構造改革を行うことだ。メディアの予測では、地域経済や貿易協定が大きな進展、インフラ設備の相互接続(コネクティビティ)建設、科学技術能力の革新といった分野で、アジアの新しい活力が生み出され、グローバル経済貿易の局面を大幅に塗り替える可能性が高いという。
今年の総会では、エネルギー、貿易、資本、「一帯一路」(1ベルト、1ロード)、金融資本などのテーマについて、参加者が多様な角度から討論を行う予定だ。