二、経済成長を促すため、中米を含む主要経済国は必要なマクロ経済政策と構造改革措置を講じなければならない。
中米双方は上海で開かれたG20(主要20カ国)財務相・中央銀行総裁会議での合意に基づき、あらゆる政策ツールを活用し、経済成長を下支え、潜在的なリスクに対応する。潜在的な成長率を高め、世界経済の長期的かつ安定的な成長を確保するために、構造改革を一層強化する。
中国側は会議で、経済成長の「新常態」(ニューノーマル)を迎えるなか、全体需要の適度な拡大を図ると同時に、供給側構造改革の推進に注力する方針を改めて強調。「生産能力削減、レバレッジ解消、在庫圧縮、コスト削減、欠点補完」の五大任務を遂行すると同時に、積極的な財政政策と穏健な金融政策を継続し、構造改革の推進に向けて安定的なマクロ経済環境を創出する。一方、米国側は同国の金融政策が世界経済、特に新興国、国際金融市場に与える影響を密接に注視し、政策の先見性と透明性を高め、マイナス面の影響をできる限り抑えるとの意向を示した。