デリンハ工業パークの炭酸ナトリウム工場
青蔵鉄道公司ゴルムド運行区間の楊書銘・副区間長は、ここ数年の鉄道貨物輸送データを比較分析すると、ゴルムド地区の工業経済が飛躍的に発展しているのがわかると指摘する。ゴルムド駅の貨物発送量は2006年には551万トンだったが、2015年には1558万トンへと増えている。
青蔵鉄道の延長と輸送能力拡大は、ツァイダム盆地の資源の集まった地区と外部の市場とを連結し、同地と内陸部や沿岸部との距離を縮め、対外開放の門を大きく開くこととなり、沿線都市の発展と資源集中区の開発は加速した。「十二五」(第12次5カ年計画、2011-2015年)期のツァイダム循環経済試験区の工業投資完了額は1500億元近くにのぼった。
「ツァイダム盆地では、塩湖化学工業や石油・ガス化学工業、石炭化学工業、金属冶金、特色バイオ産業、新エネルギーなどを主体とした循環経済産業チェーンと主導産業クラスターの枠組がすでにほぼ形成されている」。鄒雄氏によると、ツァイダム循環経済試験区の入居企業は現在、487社に達し、工業付加価値額は青海全体の4割以上を占めている。