珠江デルタにある多くのベンチャー企業と同様、その製造業は長江デルタで豊富な資金を誇る外資系のロボット工場と競争することもなく、ロボットの分野が成熟している自動車業界に目を向けるのでもなく、3C分野(コンピューター、消費電子製品、通信機器)を「ブルー・オーシャン(まだ競争のない未開拓市場)」と見なした。消費電子製品業界を例にすると、企業自体は大きくないものの、業界関係者は、そのロボットの分野に投入する従業員の数やニーズは自動車業界の5-10倍になると見ている。
ある創業者は、「国産ロボットのメリットは、中国の工場を対象にオーダーメードができること。また、マーケティングに近いメリットを利用し、融通の利く特徴を活用して、ビジネススタイルや利益ポイントをいち早く見つけることができる」との見方を示している。
中国ロボット産業聯盟の資料によると、今年、中国のサービスロボットの市場が急速に成長し始め、掃除ロボットは毎年倍増するペースで普及している。また、娯楽用の小型無人機が中国でも人気を高めており、電動立ち乗り二輪車のコストパフォーマンスも明らかに向上し、中国国内でも徐々に受け入れられるようになっている。その他、医療用整骨ロボット、カプセル型ロボットなどの製品も、大・中都市の病院で導入され、活用されるようになっている。
北人集団の郭軒・副総裁は、「今後、イノベーションパークが国有資本を支えとし、民営資本の注入を発展の方向とし、本当の意味で、中国のロボット技術の向上と産業化の発展を促進する場となってほしい」と期待を高めている。(編集KN)
「人民網日本語版」2016年10月11日