また注意しなければならないのは、PMIの回復傾向は国際市場に共通した流れだということで、中国やドイツなどの国ではPMIが目立って上昇している。劉研究員は、「横方向に比較すると、世界では多くの国・地域でPMIが16年12月に好調な成績を上げ、グローバル製造業が底から上昇して復興する動きをみせている」と指摘。アナリストも、「ここからグローバル経済に明るい兆しがみえてきたということができる」と述べる。
日銀の黒田東彦総裁は16年末に東京で行った日本経済団体連合会審議員会における講演で、経済の見通しに対する積極的な見方を強調し、「世界経済は上向きつつある。……新興国でも……成長のモメンタムが緩やかながらもピックアップしている……先進国では、……足もとにかけて(成長率が)伸びを高めている。日本経済は、……これからは『追い風』を受けてさらに前進していくことが可能な状況になってきている」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年1月18日