「採掘の成功で、メタンハイドレートが利用可能なエネルギーになる期待が高まった。実現すれば、中国が1000億トンの石油相当を保有することになる」と陸敬安氏は述べる。 盧海龍氏は、「現在、我が国が使用するエネルギーから大まかに換算すると、メタンハイドレートで100年分以上まかなうことができる。中国の石油の対外依存度は60%を超えている。メタンハイドレートは我が国のエネルギー戦略と経済発展にとって大きな意味を持つ」と述べる。
広範囲で影響を与える“中国での事例”
葉健良氏は、「世界各国のメタンハイドレート開発の歴史を顧みると、まずアメリカやカナダが陸上での採掘を行ったがうまくいかなかった。日本では2度にわたって採掘を試みたが失敗している。つまり、メタンハイドレートの試掘は世界的にみても参照可能な経験がない」と述べる。
同氏はまた、「我々はエネルギー分野や鉱業分野において、オイルガスからシェールガスまで、石炭の採掘も含めて外国の技術に頼りながら進めてきた。今回の採掘の成功で、少なくとも短期間で世界をリードできることになる」と述べる。