西部の高速鉄道がより密になってきている。開通を控えている宝蘭高速鉄道(宝鶏〜蘭州)の他に、貴州省と四川省の交通運輸庁が次の関連情報をもたらした。貴陽〜重慶、成都〜西安を結ぶ高速鉄道の開通に伴い、西部地区の重要5都市(成都市・昆明市・貴陽市・重慶市・西安市)が年末にも高速鉄道で結ばれるというのだ。
調整済みの「中長期鉄道網計画」が、2016年7月に正式に発表された。中国の高速鉄道の総延長は2020年まで3万キロを突破し、「8縦8横」主要ルートを骨組みとし、地域連結路線でつながり、都市間鉄道で補足する高速鉄道網を構築することになる。
世界の高速鉄道の「教科書」
世界の高速鉄道の建設環境と異なり、中国は面積が広く、地理的条件が複雑だ。東北は極寒の地で、海南は熱帯で湿度が高く、西北の黄土高原には陥没しやすい黄土が広がっており、東部には河川が密集し土が柔らかくなっている。