近年はそれぞれの地域で社会消費財小売総額の増加ペースに大きな変化が生じており、中部・西部地域のペースは東部を上回る。国家統計局のデータでは、13年から16年にかけての東部の年平均増加率は11.1%、中部は12.4%、西部は12.1%だった。16年の各地域の社会消費財小売総額が全国に占める割合は、中部が21.1%、西部が18.5%に達し、12年に比べて中部は0.7ポイント、西部は0.4ポイント、それぞれ上昇した。
陳教授の分析では、「東部地域の消費構造はすでに成熟しており、単なる物質的な消費では幸福感を得られなくなり、サービス型消費支出という点に注目すると、この支出の5年間の増加傾向は明らかだ。中西部地域のここ数年の増加傾向と都市化、東部の産業の中西部への移転などはどれも密接な関連があり、中西部の増加傾向は商品型消費の増加によるところがより大きい」という。