海外メディアが、大改革を迎える中国金融について報じている。投資証券、銀行、保険の分野での外資投資比率の規制を、遅くても5年後までに全撤廃するというものだ。外資企業が待ち望んできた金融市場参入問題の解決が、間近に迫る。
大改革の到来
シンガポール紙「聯合早報」ウェブサイトの11月11日付記事によると、中国財政部の朱光耀副部長は11月10日に行われた記者会見で、「外国人投資家による直接的あるいは間接的な投資証券、基金管理、先物会社への投資比率規制を51%に拡大し、3年後には投資比率規制を完全撤廃する」と述べた。
現在、これらの投資比率は最大49%に制限されている。つまり中国の証券企業を外資企業の支配下に置けないようにしているのだ。
朱副部長によると、現状の規制である「中国資本銀行と金融資産管理企業に対する外資の単体持ち株比率は20%を超えてはならず、合計持ち株は25%を超えてはならない」を撤廃する計画であり、銀行業の株投資比率規制を国内外で一致させると述べる。