シティバンクは、中国の債券、証券、銀行資産市場の毎年の取引額は50兆ドル超だが、海外資本参入が全面的に開放された後の2025年には、この額が倍になると予測している。
中国EU商会は、政策の方向性は正しいとみる。HSBCホールディングスのアナリストは、「今日報じられた金融市場自由化というビッグニュースは、我々の考える“中国は今のチャンスを利用して改革を継続すべき”という観点と非常に近い」と話す。
チャンスとリスク
ロイター通信の11月10日付記事によると、中国が11月10日に発表した中資銀行に対する外資持ち株規制の大幅緩和は、金融対外開放の第一歩に過ぎないという。
記事は、この十余年間は急速で乱暴な発展をしてきたが、この外資参入によって中資銀行は経営理念の改変、先端的業務経験の習得、企業ガバナンスの改善が促進されると評する。
江山金控緑色金融研究所の所長で主任研究員の李建軍氏は、「これは中国金融対外開放の大きな一歩であり、中国の発展戦略と密接な関係がある」と述べる。
盘古シンクタンクの研究員である呉琦氏は、「国際金融市場の流動性と親会社での外資銀行の問題が、中国銀行に衝撃を与える可能性がある」と述べる。また外資銀行の身分を使って、有効な監督管理に問題を与える可能性もあるとも述べる。
中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年11月15日