高度成長から質の高い成長へ転換期に入った中国経済。その先行き見通しとそれがもたらすスピルオーバー(波及)効果について、ドイツ経済界の有力者や研究者からメディアまでがこぞって強い関心を示している。
独重電大手シーメンスのジョー・ケーザーCEO(最高経営責任者)はこのほど新華社の取材に応じ、次のように答えた。
「中国経済は高く安定して成長しており、中国の推進する供給側の構造改革は経済成長の新たな原動力となっている。我々シーメンスをはじめとする企業は、中国の自動化や人工知能(AI)といったハイエンド製造業大きなチャンスとみている。中国の提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」は中国経済と世界経済に新たな活力をもたらし、シーメンスのようなグローバル企業にさらなる成長余地をももたらす。また、世界経済の枠組みの中で中国の担う役割は年々高まっており、中でもグローバル化の進展と自由貿易の拡大に向けて世界をリードする役割が高まっている」