その上で、中国はシーメンスにとって非常に魅力ある投資先だと述べた。2017年の同社の中国事業の売上高は72億ユーロ(1ドル=約0.83ユーロ)、従業員数は3.2万人を上回り、中国事業は同社の海外事業の中で2番目の稼ぎ頭となっている。
ローランド・ブッシュCTO(最高技術責任者)は、デジタル化への転換が中国経済の成長に大きな影響をもたらしたと指摘。製造業の強化をめざす「中国製造2025」(メイド・イン・チャイナ2025)と「一帯一路」を打ち出したことは、デジタル化によるイノベーションが産業の高度化の中で担う役割を高めることにつながると評価した。
その上で、中国は先ごろ発表した人工知能(AI)産業の振興に向けた3カ年計画『次世代人工知能産業発展3年行動計画(2018-2020年)』の中で、インテリジェント化(スマート化)を中国製造業のモデル転換の柱と位置付けたと指摘。AI産業は中国で急速な成長をみせ、関連業界や企業に大きな成長余地を生み出したと確信していると述べた。