中国共産党第19回全国代表大会(第19回党大会)の開催後初となる全国両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議)で、「質の高い発展(ハイクオリティな発展)」がどのように進められ、実行されるのかが注目される。質と効率の向上、発展方式の転換が今年の経済活動の重点となる見通しだ。全国政協委員、中央財経領導小組弁公室副主任の楊偉民氏は記者に対し、政府関連部門が、ハイクオリティな発展の統計、指標、政策、基準などの体系を研究していることを明らかにした。
現在、中国の経済発展は新時代に入り、その基本的な特徴は、中国経済が高速成長からハイクオリティな発展の段階に転換したことだ。これについて全国協商委員、国家行政学院経済学部主任の張占斌氏は、『経済参考報』記者の取材時に、第19回党大会レポートと中央経済工作会議がハイクオリティな発展を実現するための新たな要求を打ち出し、中国がハイクオリティな発展の新たな段階に入ったことを明確に示したことは、長期サイクルの戦略的判断だったとの見解を示した。今後は、ハイクオリティな発展を非常に重要な位置付けとし、革新、調和、グリーン、開放、共有の5大発展理念を用いて、各方面がハイクオリティな発展の要求に適応する必要があると話している。