第3に、自己改革を通じて自国の競争力を強化するのではなく、中国の科学技術の進歩を阻止することが、米国の優位性を維持するカギとなる。
米国はこのような閉鎖的な考え方で既存の優位性に固執し、世界の勃興発展を直視しようとしない。米国は自国がよりハイペースで発展しさえすれば、優位性を維持できると考えているが、静的な優位性というものは存在しない。
中国の技術的進歩は中国の高速発展の双子の兄弟のようなもので、その内的原動力は決定的だ。外部から導入したものか独自に開発したものかに関わらず、それらは必然的に発生したものだ。
事実、長年に渡り、中国は米国から非常に先進的な技術というものを購入したことがない。ICチップや航空エンジンなどの中核技術は米国がしっかりと握っている。米国の技術輸出規制は最も厳しく、自国の技術が中国に盗み取られるという疑念や指摘も最も多い。このような意識に対処するのは難しく、常軌を逸した神経は国際貿易の大敵だと言わざるを得ない。