今年初めから、米国政府は世界貿易機関(WTO)を避け、輸入洗濯機や太陽光パネル、鉄鋼、アルミ製品に対する追加関税に続き、輸入自動車および部品に対し、通商拡大法232条に基づく安保上の脅威になるかの調査を発動し、対中製品追加関税リストを作成し、貿易覇権という道をかたくなに進み続けている。
トランプ政権は繰り返し「公正な貿易」を強調するが、それは国際貿易ルールに基づく公正な競争ではなく「米国第一主義」に基づく利益を選択しており、WTOを中心としルールを基礎とする、公正で開放的な多角的貿易体制の精神とはかけ離れており、国際社会が数十年にわたって苦心の末に運用してきた基本的な経済貿易ルールを破っている。
米国政府による覇権行為に対し、中国側はすでにその立場を明らかにしている。中国は脅しや恫喝に対し頭を下げることはなく、世界の自由貿易と多角的体制を守るという決意も揺らぐことはない。中国は世界各国とともに、時代遅れで効率の悪い保護主義、一国主義という時流に逆行する行為に断固反対し、安定し予期可能な世界的経済貿易環境の維持に力を尽くしていく。
「新華網日本語版」2018年7月8日