輸入構造の改善という面で「意見」は、民生に関わる製品の輸入を支持し、消費の高度化と供給の質的向上のニーズに沿って、人々の生活と密接に関わる日用消費財や医薬品およびリハビリ・介護設備などの輸入を支援すると提起した。また、一部商品の輸入に関する税率や中間流通コストを引き下げ、不当な料金上乗せを見直し、国民の生活水準を確実に向上させる。免税店政策を整備し、免税品の輸入拡大を図る。
「意見」はまた、モデル転換と発展に寄与する技術設備の輸入を増やすことを提案した。国内産業の発展情況に照らして輸入の重点分野を確定し、「輸入奨励技術・製品リスト」制度を充分に活用、国内産業のモデル転換と高度化に必要な技術・設備・部品の輸入を支援し、海外の技術を消化吸収したうえでのイノベーションを促す考えだ。
中国社会科学院財経戦略研究院の張寧・執行研究員は上海証券報の取材に対して、「中国がより開放的な姿勢で積極的に輸入を拡大すれば、貿易の均衡を促すだけでなく、一段と消費者ニーズを満たすことが可能となり、長期的な産業の高度化とモデル転換にも良好な作用を及ぼす」と述べた。