教育・研修市場が発展中
2017年の資本市場において、中国の教育業界は独自の道を歩み、130億ドル弱の投資を集めた(前年比で2倍弱)。中国の教育業界が年間で100億ドル以上の投資を集めたのはこれが初だ。瀟湘大同教育集団の劉良春董事長は「民間の教育の需要が旺盛で、民間資本が教育市場の未来に期待しているため、資本の流入が加速している」と判断した。
全国20数省が校外研修機関特別管理活動を開始しているが、この強い圧力にも関わらず校外研修のブームがやまない。北京、上海、杭州、長沙などの都市では、1人あたり研修費用は年間10万元を上回る。多くのブランド研修機関が好評を博しており、一部の小規模なクラスも定員オーバーになっている。
若い世代の両親が教育を重視するに伴い、早期教育や素養教育の市場が急成長を迎えている。昨年の中国の海外留学者数は60万人を突破し、言語教育業界が成長を続けている。能力の危機を迎え、成人再教育の各種クラスが開講されている。
中国経済景気観測センターが発表した住民貯蓄・消費意向調査の結果によると、中国都市部家庭の消費支出のうち近年成長が目覚ましいのは教育支出で、成長率は年平均20%前後に達している。
しかし中国の研修業界は玉石混交で、「大市場・小クラス」の現象が非常に際立っている。複数の業界関係者は次のように指摘した。国は教育の公平性を守った上で教育への投資を引き続き拡大し、民間による教育への支援を拡大しなければならない。業界基準をさらに規範化し、違反現象を厳しく取り締まり、人々の合理的な消費を促し、非理性的な教育支出を減らし、業界全体の健全な発展を促進しなければならない。