中車長客の前身となる長春客車工場は1954年に創立され、2002年に株式会社へと改められた。現在の資本金は58億元で、中国中車が93.54%の株式を保有する。姚丹は、同社が中国の地下鉄や列車の「ゆりかご」となり、軌道客車の研究開発、製造、点検・修理、輸出の拠点として最も大きく、主要事業が研究開発・試験、軌道客車の新規製造、点検・修理及び維持管理の大きく3つで構成されていると説明した。
中車長客はすでに、時速200-250kmと300-350kmの2種類の高速列車製品プラットフォームをつくり、「復興号」中国スタンダード列車やCRH380BL高速列車などを相次いで開発。時速350kmの高地・寒冷列車を製造できる唯一のメーカーだ。
報道によると、中車長客は近年、海外事業を急速に発展させている。2014年に同社は、米マサチューセッツ州ボストンの地下鉄オレンジラインプロジェクトを落札し、中国のハイエンド装備は初めて米国に参入した。その後、ボストン地下鉄レッドライン車両追加プロジェクトやロサンゼルスのレッドラインとパープルラインプロジェクトなども落札。また、現地化の契約を履行するため、米スプリングフィールドに生産拠点を建設し、すでに稼働させている。