中国は、2001年に世界貿易機関(WTO)へ正式加盟し、外資誘致と対外投資を共に重んじることが国際税収業務の重点となった。2008年に、新たに統一した企業所得税法を実施し、全面的に国際先端税収制度と連動。2013年にはG20国際税収規則の調整に伴い、中国の国際税収業務も新時代を迎えた。
中国国際税収研究会顧問の王力氏は、40年にわたる中国の国際税収が条件創造、優遇、管理強化の渉外税収段階から、「引進来」と「走出去」を共に重んじる国際税収の発展段階を経て、開放型経済新体制の構築を後押しする大国税収の発展段階に入ったとの見解を示す。
「改革開放がなければ、渉外税収の確立と国際税収の発展はなかった」と中国国務院発展研究センター研究員の倪紅日氏は説明する。