このほか、中米貿易摩擦の影響はすでに世界市場に及んでいる。国際原油価格が数カ月に渡り値下がりしていた主因は、投資家の間で世界経済の下振れリスク増大への懸念が高まったことだ。世界経済の成長鈍化の圧力とは米国が続けざまに行ったいじめのような制裁措置であり、既存の世界のバリューチェーンを破壊するものだ。エコノミストと分析機関は総じて、「中米両国が貿易協議で合意できない場合、世界の経済成長率は向こう数年で1-2ポイント低下する」と予測する。
アジア・欧州・米国の株式市場と原油相場が月曜にそろって上昇したことは、投資家が両国首脳会談の成果を高く評価したことを示す。市場参加者は、中米両国が平等と相互尊重を前提に、関連問題の解決で早期に合意し、市場に安心材料をもたらすことを強く望んでいるのだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月3日