グリーン産業:Greener, greener and empty 日本の未来産業は?

グリーン産業:Greener, greener and empty 日本の未来産業は?。 日本は、「失われた10年、20年」といわれるように、世界的に強みをもてる新たなる産業への活路を明確には見出すことが出来ていませんね。これまで日本が強かった自動車・電気製品といった産業でも、欧米先進諸国だけでなく、以前は発展途上国とよばれていた中国・韓国・インドといったアジア勢も積極的にそれらの産業へ進出しましたので…

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発信時間: 2010-10-25 17:38:10 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

もちろん、この上述の「環境技術」が高利潤の産業の下流である「製品」というところまで落とし込めるか否か、の一連の問題については、日本だけの問題ではなく、環境技術を産業として育成させようとしている、欧州のいくつかの国々(ドイツ・北欧などは強いですね。)にもあてはまりますので、日本固有の問題ではありません。

しかし、僕が主張したいのは、日本が「環境技術を産業として」過度に依拠していこうという「態度(≒産業政策・企業経営方針)」の問題点です。これまでの日本が電子・自動車産業で「飛躍的に発展」したのは、低工業技術からのスタート・低賃金水準からのスタートという時間の流れに無理ない「工業化プロセス」があったからこそなのではないかということです。

ですからたとえ、現時点において日本が世界でも最高水準の「環境技術」を有していたとしても、電子・自動車産業のような「飛躍的な発展」は理論的に難しく、ひいては、日本にとって「環境産業」は、技術供与ビジネスモデル(Licensing)等でそれなりの成功を収める産業にはなったとしても、真に国際競争力を有した力強い主要産業には「成り得ない」のではないかと考えるわけです。

最後に、僕は決して日本の「環境技術」が今後発展しないということではいことを、改めて付記しておきます。日本は多いに「環境技術」を発展させて欲しいですし、日本だけでなく国際社会にとっても有益であると思います。そして、それを民間だけでなく、国の政策としても支持していくべきでしょう。しかし、それが「強い環境産業に必ずなっていく」と、日本人が盲目的に電子・自動車産業での過去の栄光の再来を期待することは危険だという警鐘を鳴らしたい次第です。

もし、本当に日本が真の国際競争力ある環境産業を育成するのであれば、「環境技術」よりも「工業化プロセス」と「市場開拓プロセス」を重視した産業振興策をさらに強くする必要があるように思われます!

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「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月25日

 

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