「中国はバブル経済か??」
難しい質問ですね~。多くの学者・有識者の方が異なる見解を持っていると思います。ブログを御覧の経済に詳しいみなさん、中国経済に関連した財務投資活動を実際に行われているみなさんも様々な意見をお持ちなのではないでしょうか。
僕もこの質問をされたときには、いくつかのシナリオでの回答をしますが、もし「YesかNoか」と二択を迫られれば、はっきりと自信をもって答えることができないというのが正直なところです。
バブル経済(以下バブルと称します)。そうです、日本も、先の世紀末に経験した、投資や景気での重度の過熱状態やその崩壊を示す一連の社会事象です。今回は、難しいテクニカルな経済学のようなことは抜きにしてバブルを考えてみましょう!
古くは17世紀オランダのチューリップ球根バブルから、近代経済が発展した現在までも、経済学者・有識者を悩ませ続ける現象です。バブルはその名前が表すように、経済が風船のようにふくらんだもので、中身は空気で、いつかは、ふくらんだものが、空虚に「バンッ!」とはじけとんでしまいます。そして、好景気から一気に不景気になってしまうものですね。
バブルというものは、その景気のバブル崩壊前と後の落差のために、そのまま放っておくと社会の大きな不安定要素となりますから、為政者(≒政府セクター)は、安定した社会のコントロールのために常に注意して、経済は発展させながらもバブルに至らないように注力してきたという歴史もあります。それにもかかわらず、その究極的な原因は、つかみきれていないというところもあり、そして、原因は「人間の欲」という単純な結論というところもあり、僕は大変おもしろいものだなぁとおもいます。
「経済」という、日常なんとなーく生活しているところから見れば、何かお固いイメージのあるシロモノが、実は回答できないものがたくさんあって、いきつくところ「欲求」という人間臭い部分に帰結をもとめるのは、社会科学もある部分で芸術的な要素ももっているのだと、僕は思っています。とくに、例えば、経営学の大きな一翼を担う「マーケティング学」は芸術性をより身近に感じられるところで、優れたマーケティング技術は「SEXY!」と表現されたりすることもしばしばです。