ブログ:ラーメン政策、決め手はダシの調合!

ブログ:ラーメン政策、決め手はダシの調合!。 日本で中華料理店に行きますと、「本場の味」とはかけ離れた「中華風日本料理」がでてきます。これは旅行などの短期であっても日中の両国を行き来して、中国での現地料理と日本での中華料理を食べたことがある方には、すぐにその大きな違いを思い浮かべられるのではないでしょうか…

タグ: 中華料理店 ラーメン 文化 差異 市場

発信時間: 2010-11-22 15:22:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

以上のような、美味しそうなところから話を少しオカタイ話題に飛躍させますと、興味深い側面がみえてきます。日本がモータリゼーションの代表格とも言える自動車産業を取り入れ、そして「欧米」にキャッチアップし、ついには逆輸入をしていったという歴史がありますね。この「現地化→逆輸入」という流れは、「オリジナル国での財・サービスの輸出→ホスト国でのより性能の高い財・サービスへの加工・チューンナップ→オリジナル国でのオリジナル財・サービスより競争力を有する」という一連の現象となります。

さて、つい先日、中国が自動車産業だけでなく、商用航空機製造産業に進出しました。これまで、世界の当該産業では米ボーイング社と欧エアバス社が寡占状態でありました。そこに、つい先日、中国から商用航空機が製品販売化を達成し、キャッチアップに近い段階を迎えました。これが欧米機体の模倣的な性能でなく、逆輸入を引き起こすほどに、卓越したオリジナリティーを付加できていたら、世界が中国をみる目が変わるでしょう。

逆輸入は、オリジナルの財・サービスに、単純に「コストが低い」という側面ではなく、「高付加価値」という側面を付加した概念であると思います。また、オリジナルが開発された国・地域以外の場所で模倣・コピーというよりも加工・チューンナップされた上で、輸出されオリジナルの国・地域で受け入れられていく過程であるでしょう。

今、Hotな中国の話題は、商用航空機が欧米先進国に逆輸入されるものかというところであります。これは、ある意味で試金石という役割もあるでしょう。もし、この逆輸入が上手く達成されたら、次はより大きな概念として政策があります。欧米で開発された資本主義が中国で現地化されて、加工・チューンナップされて欧米に逆輸入される現象です。中国の貨幣・財政政策、中国の産業経済政策を、欧米先進国が本格的に逆輸入する時代が近づいてくるかもしれません。

逆輸入は「政治的な押し付け」ではなく、ホスト国が喜んで受け入れられることも意味しますから、未来のその段階になれば、中国が「真に国際社会との調和」を達成できる段階といえるのではないでしょうか。鍵は、中国による欧米先進国政策の模倣・コピーではなく、加工・チューンナップ、一方で、欧米先進国による中国に対するネガティブな歴史的バイアスを積極的に処分していくことですね!

今回は、ラーメン(ミクロ)から政策・主義(マクロ)まで幅広く、「現地化」と「逆輸入」についてのお話しでした! 分析視覚は統一でしたが、かなり高速に分析対象が変化したでしょうか(笑)

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「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月22日

 

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