表面上の商業主義的な何かを嫌う意見も世の中にはあるかと思いますが、僕は単純にこの「良い雰囲気」のイベントは多いほどいいとは思うので、それは批判しません。むしろこの件については商業主義というのは「媒介物」であって、それによって文化に根付いていくプロセスというのは、それはそれでいいんじゃないかなぁと思ったりします。
(今回のブログは、テーマも大きく分けて2つあり、さらに少し長くなってしまいそうなので2パート構成にしています。)
さて上述で簡単にではありますが商業主義を「クリスマスという事象が社会に存在することの解析・分析」:大局文化論的・感覚的にとらえてみました。さらにこの商業主義というものを、「クリスマスという事象を積極的に取り扱う側からの分析・組織マネジメントの分析」:企業・産業戦略というフレームで捉えてみるとまた別の面白い特性が見えてきます。
こうした12月の雰囲気にひたりながら、まずは日本だけでなく世界各国で「同じように」繰り広げられるクリスマスキャンペーンの観察からスタートしてみましょう。
クリスマスキャンペーンは世界に広がったマーケティング的な商行為であることはみなさんも理解あるところと思います。これは経営学的なひとつの側面から捉えれば、ある企業が別の企業の成功例から学んだもの、つまりは「模倣(imitation)」であります。日本の企業を具体例にとれば、欧州諸国というよりもむしろ主にアメリカで創造開発(created/developed)されたクリスマスサービス事業が成功したので、日本の多くの企業(クリスマスサービス事業を展開する企業)もこれを模倣したことになるわけですね。