暦は12月になりました!僕はこの季節になると毎年わくわくしてしまいます!
日本に滞在していると、なにかこう街の雰囲気がせわしない「師走」を実感できます。同様に僕が以前住んでいたイギリス(その他欧米圏)などでも、クリスマスに向かって動き出しているセール中の店舗を見ると12月は他の月とは異なった雰囲気を街全体が醸し出しているなぁと思います。
一方で、旧暦の春節(毎年2月頃)が1年の区切りにあたる中国に滞在していますと、クリスマス商戦もそれなりに激しくありますが、僕が感じる街の人達、街全体の「雰囲気」はそれほどせわしない様子ではありません。ですから、そういった感覚的な部分では、クリスマス商戦と街の雰囲気というものは直接には結びついていないような気がします。
各国の街全体の「雰囲気」が特徴ある時期というのは、全世界同時の○○商戦のタイミングというよりも、各国にとって別々のものであって、クリスマス・年末年始・春節という「各国にとってひとつの伝統的な1年区切り」がその場所で生活する人をそういった心持ちにさせているようです(特別な心持ちというのは、とても感覚的なものですが、友人や同僚の気持ち、そしてその仕事場や学校、家庭など場所全体の雰囲気が明らかにいつもと異なる様子です)。
おそらくより詳細に、そうした人の心持ち、その街の雰囲気を生成する要素を紐解けば、実際には「各国にとってひとつの伝統的な1年区切り」ということが直接の要因というよりも、「文化としてその土地に吸収され染み付いた行事」ということが直接の要因と捉えたほうが適切かもしれません。「各国にとってひとつの伝統的な1年区切り」は当該国において長い歴史を持って、「伝統的な1年区切り」イベント向けの専用商品や割引等の商行為(キャンペーン)がおこなわれてきたので、それがひとつの「文化」となって街の雰囲気にリンクしたものとなっているのだと思います。だから、「伝統的な1年区切り」は、「文化行事」になったので、街全体の雰囲気を生成する要素になったと言えると思います。