「中国経済と日本企業2010年白書」要訳
3. 各産業の建議の概要
① 農林水産業・食品
・ 食品は人の口に直接入るものであり、偽物・模倣品が市場に出まわると大変危険である。消費者の安心安全を保証するためにも厳しく管理する必要があり、地方の工商管理局等における摘発の強化を要望したい。
・ 国レベル、省レベル、市レベル、それぞれで認証基準が異なるケースがある。また最終的に国レベルの判断を仰ぐ際、従来とは全く異なった解釈がなされることもある。行政単位間での連携を密にとってほしい。
② 鉱業・エネルギー
・ 日系企業の燃料購入において、引き続き安定した各地での石油製品供給体制の維持を要望したい。
・ スマートグリッドの推進:配電レベル、送電網レベルにおける標準化へ向けた活動の継続を要望したい。
③ 建設業
・ 建設業における分公司(支店)設立に関して、中央政府による統一的な法整備により、地域格差の無い統一性の確立を要望したい。
・ 施工許可申請取得のために分公司(支店)設立を許可条件とすることの撤廃を要望したい。
・ 登記簿の移転登録手続きなどをはじめとする各種手順や必要書類について、管轄の不動産交易局窓口担当者によって異なる見解を示されることがある。統一された対応を要望したい。