「中国経済と日本企業2010年白書」各産業の建議

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発信時間: 2010-04-21 14:46:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

④ 製造業

A) 繊維・アパレル

・ 商標登録の際の審査の厳格化と商標取り消し申請時の機敏な対応を要望する。加えて、模倣品に関する罰則・罰金の金額の明確化とその取締りの強化を希望したい。

・ 品質表示法に関して中国全土統一のものを明確に定めていただきたい。品質表示をより簡略化してルール遵守可能な法律の運用を要望したい。また、品質表示で記載しなければいけないものの明確化・明文化を要望したい。

B) 化学工業

・ 化学製品における模倣商品、流用技術と思われる製品も未だに見受けられるので、罰則を強化するとともに、地方の工商行政管理局等における摘発の強化、公開を要望したい。

・ 環境汚染物排出企業に対する汚染物削減目標値設定において、大量に排出している法令違反企業と、法令順守企業に対して、一律に削減目標を対前年比%等で設定することは不合理であり、汚染の実態に応じた対応となるよう改善を要望したい。

・ 最近、多くの国家標準等が新たに制定または改訂されているが、化学製品に関係する標準の制定計画、体系、スケジュールを公表するとともに、進捗状況および問い合わせ先を明示することを要望したい。

C) 医薬品

・ RDP(Regulatory data protection)の監督管理を徹底し、開発者の知的所有権を保護することを要望したい。

・ 地域により登録・認証の基準や手続き、検査方法などが異なる。早急に統一的対応を要望したい。

D) 化粧品

・ 現在、省レベルの食品薬品監督管理局が化粧品生産企業に対する衛生許可業務を、国家品質監督検査検疫総局が化粧品生産企業の生産許可業務を実施している。化粧品生産企業に対するこれら二種類の許可はその内容・要求ともにほぼ同様のもの。多部門管理体制を改革し両者を一本化するなど、市場投入前における審査認可の緩和を要望したい。

・ 現在の衛生部と国家品質監督検査検疫総局が採用している2種類の異なる強制的化粧品衛生基準の統一を要望したい。

E) 家電

・ 環境配慮製品の市場シェア拡大のため、税制優遇措置、補助金、国民への訴求など、必要な制度・政策の整備を要望する。併せて、消費者が商品を購入する際、環境配慮製品を選択しやすくするため、測定方法や情報開示制度などの制度整備を要望したい。

・消費者への品質情報、トラブル事例の情報提供については、法律的根拠、技術的根拠を明確にしたうえで行われるよう要望したい。クレーム実態だけでの情報提供は、状況によっては、消費者に無用な誤解を招く恐れがあり、また企業にとっては、ブランド全体に関わるリスクとなり、かつ、他方同業他社メーカーとの差別的な取り扱いとなりかねない。是非とも慎重かつ公平な取り扱いをお願いしたい。

F) 事務機器

・ 通関基準の統一化:同一製品のHS番号の解釈が地域や担当者により異なる。国家税関総署から各税関に対し、統一的運用の支持を要望したい。

・ 模倣品(消耗品)に対する当局による自発的な摘発、取り締まりの強化を要望する。

・ 国家標準・業界標準などの数が非常に多く、場合によっては標準間の矛盾もある。こうしたことは中国特有のものであり、撤廃及び改変を要望したい。

G) 自動車

・ 政策施行時の透明性、公平性確保を要望したい。施行が確定した政策については、地域や企業主体間で、取り扱い上の不公平が生じないよう要望したい。

・知的財産権侵害問題の有効な解決手立ての確立を要望したい。

・ 自動車販売関連管理規則の策定について、国際的慣例をも踏まえ、製造・販売両面意見をバランスよく取り入れることを要望したい。

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