汶川大地震2周年、中日が森林植生の復旧で協力

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発信時間: 2010-05-12 15:50:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

在中国日本大使館筋によると、2008年の汶川大地震による森林被害が深刻だったため、四川省関係機関の技術能力の向上を図ることを目的とした技術協力プロジェクトが中日両国の協力で実施されていることがわかった。

汶川大地震による森林の被害面積は約33万haにのぼり、被災森林は地すべり、土石流、山腹崩壊などが起こりやすい危険な状態となっている。また、被災地はパンダ等の希少野生生物の主な生息地であり、長江上流域の重要な水源地でもある。そのため、森林の植生回復により生態系や水源涵養機能の回復、土石流等の二次災害の防止等を図ることが急務となっている。

四川省林業庁は、「四川地震災害後林業生態回復と再建計画」を制定し、被災森林の復旧に取り組んでいる。しかし、かつて経験したことのない大規模な森林植生の破壊に対し、植生回復の技術や管理能力は不足している状況にある。そのため、震災後の森林復旧に多くの経験を持っている日本と提携し、森林植生の復旧プロジェクトを実施している。

このプロジェクトでは、震災被害が特に深刻なブン川県、北川県、綿竹市を対象に、四川省関係機関の森林復旧事業を行うための技術能力の向上を目標とし、①代表的な被災森林の復旧計画の策定、②試験的な森林復旧工事を通じた森林復旧工法に係る技術体系の確立、③被災森林の復旧技術の研修を通じた人材育成を行っている。

また、国家林業局による「四川省震災後森林植生復旧計画治山工事起工式」が13日、四川省で開催される予定。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月12日

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