一部参加者による記念写真 関賢一郎撮影
「日本僑報」によると、6月27日午後、東京漢語角(中国語コーナー)は始まって以来144回目の交流会を迎えた。6月末の東京はすでに梅雨の季節に入っているが、この日も多くの熱心な中国語学習者達が集まった。お馴染みの顔触れはもちろん、この日初めて参加する人も多くいた。
千葉県出身で、2002年から2005年まで北京語言大学に留学をしていた青木隆浩さんはこの日初めて漢語角の活動に参加した。彼は自己紹介の時、テレビ局のアナウンサー並みの流暢できれいな中国語で参加者のみんなを圧倒した。
青木さんは3年間の中国留学生活を振り返り、北京語言大学では外国人留学生向けに開設されたカリキュラムで主に中国語を学んだが、語学力に磨きをかけると同時に彼は中国文化、社会、経済などの分野に関する学習にも精力を注いだと話した。また長期休暇をフルに活用して中国各地の名所旧跡にも足を運び、自ら中国各地の文化や風習に触れた。彼が訪れた場所は広大な土地の東西南北にも及び、まさに彼は「中国通」といえる。
湖南省に対する印象について聞かれると、青木さんは湖南料理が大好きだと答えただけでなく、長沙方言で「那確実」(意味:そうですね/発音:na cho shi)と話し、長沙出身の日本湖南人会会員の陳群雄さんに一層驚きと親しみを感じさせた。その言葉を聞いた陳さんは青木さんに、中国の著名的なテレビ番組司会者汪涵さんが頻繁にこの言葉を番組の中で使っているため、今や「那確実」は最も広く知られている湖南方言であることを説明した。
もう一名、この日初めて漢語角に参加された方は佐藤さんという女性である。シンガポールに10年ほど滞在した佐藤さんは、6年近く中国語を学んでいる。佐藤さんは、「シンガポールの中国語は広東方言とビン南方言(福建省南部の方言)の影響を受けているので、発音や文法の面で中国の共通語とはやや違いがある」と話した。また公用語は英語であるが、シンガポールは海外華人が多く集まる国であるため、一部の中国語の語彙が現地の人が話す英語に溶け込んでいるのだ。
佐藤さんのこの話は私たちに多言語共生の環境で中国語が発揮する重要な役割を深く感じさせた。また、佐藤さんは中国語検定試験2級を受けたばかりだが、日本に帰国して以来シンガポールにいたときほど中国語を話す機会がないので、今後積極的に漢語角の活動に参加するつもりだと話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月1日