・文化遺産の登録申請は妥当なのか
しかし「731」に文化遺産登録申請の価値があるかどうか、これは当時おおいに議論された点である。世界文化遺産に申請することができるのか、その価値はどこにあるのかということを論点として、ネット上で多くの意見が交わされた。
日本軍731部隊遺跡
金成民氏は「731」を中国特有の歴史的文化資源として捉え、愛国主義教育と世界的反ファシズム教育の基礎としなくてはならないと考えている。
「731」記念館の王鵬館長は、人の道に反する罪状を持った「731」は、国民にとって愛国主義教育の基礎となるだけでなく、全人類の注目を集め反省の材料にしてもらう価値があると考えている。その世界遺産申請は、その知名度を高めて多くの人にこの歴史について注目してもらうことで、世界平和を守る拠り所とするものであると同氏は言う。
しかし、晏扬と名乗る人物による新聞投稿では同旧跡の世界遺産申請に疑問が呈されている。「731」旧跡は文化遺産などではなく、反文化の「害毒」であると同氏は指摘し、「弱肉強食の侵略文化」「残酷極まりない血みどろの文化」を体現するこのような「文化」を世界遺産にしようというのは見当外れな行為であると批判している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年7月20日