イノベーション競争力
イノベーション競争力は一国の国民がイノベーション活動を積極的に行う度合いを反映するものである。具体的には、国民1万人あたりの特許の申請率で決まる。
白書によると、中国のイノベーション競争力は過去20年間の発展の状況からはっきりと2つの段階に分けられる。
第1段階は、1990~1999年にかけてである。この時期の中国のイノベーション競争力は世界45位から49位の間に止まっていた。
第2段階は、1999~2008年にかけてである。この時期になると、中国のイノベーション力は徐々に増していき、伸び率も安定し、毎年平均して2、3位ずつ順位を上げている。
2008年になると、中国のイノベーション競争力は100カ国中22位まで上がってきており、その躍進ぶりは火を見るより明らかである。
中国のイノベーション、日本と韓国にはまだ及ばず
中国の発展は著しく、経済規模も急激に拡大し、制度の建設もそれに合わせて強化されている。これはある意味、中国の知的財産権に対する保護が日に日に改善されていると言うことである。国民のイノベーションに対する意欲もますます向上し、未来の中国の発展にとっては非常に好ましい兆候である。なぜなら、イノベーションこそが一国の要となる競争力を後押しする切り札となるからだ。
しかし、専門家はまた、「イノベーションにおいて、中国と日本や韓国との間にはまだまだ差が開いている」と指摘した。同じ東アジアにありながら、日本と韓国のイノベーションは中国より遥か先を行っており、世界1、2位のレベルである。長い歴史から見れば、日本と韓国は中国文化から多くを学んできた。しかし、今こそ、中国は謙虚な気持ちで日本と韓国に学び、自らのイノベーション力のレベルアップに努め、国家全体の競争力を高めていくべきである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年10月26日