10月31日に東京で開催された「第5届中日韓教育観光フォーラム」で北京匯文中学校弁公室の崔亜蘭・主任は、「海外修学旅行は素養教育において大切。今年7月に開催された『全国教育工作会議』では国際的視野をもつ革新的人材育成の必要性が決議され、修学旅行は代替不可欠な役割を担っている」と述べた。
中日韓3カ国間の海外修学旅行、交流経験、協力強化を推進すべく、中日韓3カ国政府の観光部門、学校、旅行代理店から210人以上が東京に集まり、「海外修学旅行を通じて、いかに青少年交流を推進するか」をテーマに幅広く掘り下げた討論が繰り広げられた。
中国国家観光局駐東京弁事処の范巨霊・首席代表によると、数年来、中国経済の発展と国民の生活水準向上に伴い、海外修学旅行に赴く中国人学生が急増している。中国から訪日修学旅行に参加した学生数は2008年には約1万1千人だったが、今年は7月だけで2008年通年を上回った。一方、日本から中国へ修学旅行に訪れる学生数は毎年2万人前後を保持している。
神州国旅集団北京海外旅游(観光)有限責任公司の袁晶・総経理は長年にわたり中日修学旅行を企画、同フォーラムへも幾度となく参加してきた。「日韓では、修学旅行は学校カリキュラムの重要な内容。中国の海外修学旅行は歴史が浅く2000年頃に始まったが、非常に急速なペースで成長している。私どもの会社でも、2001年に企画した訪日修学旅行生数はわずか100人強だったが、今年は2千人以上。中国では以前、海外修学旅行経験は社会的に認められず、教育課程の発展において軽視されていたが、今では多くの学校が採用するようになった。海外修学旅行は教育改革を推進し、真の素養教育実現に重大な意義を有する。今後中国は日韓の先進的経験を学び、より多くの学校が海外修学旅行を計画することを期待します」。
「中日韓教育観光フォーラム」は2006年から毎年開催され、今年で5回目。第6回は来年韓国で開かれる。
「人民網日本語版」2010年11月1日