日系自動車の大規模リコールから得る2点の啓示

日系自動車の大規模リコールから得る2点の啓示。 大規模リコールは今年の世界の自動車産業における顕著な特徴の一つである。もし今年のトヨタ自動車の1000万台のリコールが、隠そうとすればするほどに顕かになった問題の集中的突出だとすれば、この後に続く日系メーカーの大規模リコールは、その難を未然に防ぐ性格のものである…

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発信時間: 2010-11-03 09:48:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

大規模リコールは今年の世界の自動車産業における顕著な特徴の一つである。もし今年のトヨタ自動車の1000万台のリコールが、隠そうとすればするほどに顕かになった問題の集中的突出だとすれば、この後に続く日系メーカーの大規模リコールは、その難を未然に防ぐ性格のものである。この事は反面では自動車メーカーに車両の検査測定と完璧な生産管理を重視するように警告するものであると共に、その品質検査部門対してはメーカーと顧客間の情報公開、顧客の意見の反映の仕組みをうまく作り上げる事を促すものである。

日系自動車メーカーの最近の海外での問題は、少なくともわが国の自動車業界に二点の啓示を与えている。第一は、複雑な製造プロセスとして、自動車製造業が国産化の進展の中で直面する各種の試練はますます程度が高く厳しいものとなっており、これには生産要素の人に属する面の差異、制度・環境の差異、市場状況の差異及び文化と管理制度の差異等の問題を含んでいる。第二として、中国は自動車リコール制度を整ったものにするように引き続き努めなければならない。整った自動車リコール制度と強大なリコール調査能力を有する事は、真の自動車強国を築くために必要な事だからである。

否定できない事だが、世界一の自動車生産企業としてトヨタ自動車の優れた生産モデルは依然として大変強い生命力を備えている。ただ会社の全世界へのグローバル化の過程でリコール事件が頻発した事は、別の角度から見ればグローバル経営が遭遇する二つのボトルネックを示している。その一つは労働力技能・管理制度・企業文化そして市場状況の差異は、生産の国産化に較べて全世界へのグローバル化をより難度の高いものにしている。国際化した管理要員人材がその一つの突破口になるかもしれないが、ただ問題は二ヶ国語が話せる事のみならずその双方の文化が解る、企業の価値を評価できるのみならずその当地の資源の管理に通暁した人材をなかなか得る事が難しい事だ。その二として、自動車産業の激しい競争は、企業を単独パレット戦略からモジュール戦略に転換する事を迫っている。但し各提携企業間の情報交流量が非対称で、その上にコストの収益曲線が互いに合っておらず、産業チェーン間全体の協力効果の最大限の発揮を難しくしている。

わが国の「欠陥自動車リコール管理規定」が公布されて6年になるが、米国・日本等自動車産業先進国の自動車や関連生産品のリコール規模と比較する時、我々はわが国の自動車のリコール調査能力は更にその向上を待たなければならないし、情報の公開と顧客意見の反映システムを速やかに整ったものにしなければならない、という事を見て取る事ができるのだ。

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2010年11月3日

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