日本でクリスマス・年末商戦と新年商戦は、企業にとって一年のうち、最も重要な戦いである。景気が回復の兆しを見せ、株式市場も上昇しているため、企業は今年のクリスマスと新年に割と期待しているようだ。特に、久々の高レベルの需要は飛び鳥を落とす勢いであり、スマートフォン、電子書籍、3Dテレビなどは年末の目玉商品である。しかし、デフレというプレッシャーがあるなか、消費者の傾向は両極端に分れるようだ。ほかにも、エコカーやエコ家電の補助金の締め切りや調整で、年末消費の盛り上がりに暗雲が垂れ込める。
高レベル消費活発に
資料写真:1億円のチョコレートケーキ
今年のクリスマスは丁度週末と言うことで、消費を後押しする効果が期待できる。宝石や高級ジュエリーの売れ行きは順調だ。東京銀座三越デパートのジュエリーコーナーの販売員は、例年クリスマスと新年の時期になると、高くても3万円ほどのアクセサリーが一番売れたのだが、今年は10万円する商品も良く売れていると言う。有名宝飾店のミキモト銀座本店のクリスマス商戦は12月から始まった。最初の週末である12月の4,5日の売り上げを見てみると、既に前年同期を上回っており、100万円前後の高級アクセサリーの売れ行きが好調だと言う。
ネットでのクリスマスプレゼントの購入も同じくらい乗りに乗っている。日本最大の通販ショップ、楽天市場が打ち出したクリスマス特別キャンペーンでの一番の売れ筋商品はネックレスなどのアクセサリーで、売り上げは前年同期に比べ50%以上上昇しており、商品単価も前年より高かった。
高島屋、三越などの日本の大手デパートも高級ケーキ、南極旅行といったこの時期だけの特別商品やイベントを用意している。
日本のこのような高級商品の消費の盛り上がりを見て、これは「節約へのストレスが爆発」した結果であると言う専門家も居る。日本総合研究所の調査部主任研究員である小方尚子氏は、「普段は節約し、お金を使うべき時には思いっきり使う」という緩急がはっきりした消費の流れができようとしていると述べた。
こっちが下がればあっちが上がる家電消費