ロシアのラブロフ外相はモスクワで11日、日本の前原誠司外相と会談した。南千島列島(日本名・北方四島)の帰属問題では双方が主張を譲らず、話し合いは依然として平行線で終わったものの、協議の継続では合意に達した。
ラブロフ外相は共同記者会見で、「ロシアは両国関係における全ての問題が平和かつ友好的な雰囲気の中で解決できることを望む。ロシアは日本と経済・人文などの分野での協力関係を強化していきたい。ロシアは引き続き領土問題について協議を行っていく準備ができている」と述べたほか、領土問題解決に向け、両国の学者からなる歴史専門家委員会の設置を提案した。
前原外相は、「領土問題は双方の知恵を持ち寄って克服しなければならない問題だ。日ロ関係を強化し、発展させることは、両国の利益であるだけでなく、地域の安定にもつながる」と述べたが、歴史専門家委員会設立に関しては、慎重な態度を表明した。
「人民網日本語版」2011年2月12日