ところで、中国の食肉業界も、豚肉の赤身を科学的添加物飼料によって増加させるが人体に悪影響が確実にある「痩肉精」使用の話題が問題に成りましたが、あれは生食という見えない雑菌との戦いというよりも、さらに倫理意識がひどかったですね。製造段階・流通段階・小売段階、すべてにおいての倫理意識が未熟であったことを証明してしまいました。
いやはや、日本も中国も原因は特定できませんが、「生肉」も「加工肉」も流通ルートが複雑化し、行政のチェックもできないほどに巧妙に、政府がチェックしないように圧力団体が生まれ、商業主義的な負の側面がでてきてしまって、安全でなくなってしまった、という事件だったのかもしれません。その意味では、原始時代に肉をその場で加工して食べていたのは、最もロハスなスタイルで、実は今よりも安全だったのかもしれないですね。
実は、ユッケが大好きな僕はとても残念だったので、今回は食中毒事件を書きました。こうなったら、自分で牛を育てるしか無いでしょうか!僕は、野菜栽培だけではなくて、超小規模の畜産もやってみたくなってしまいました。でも、屠殺って流石に素人がやるには難しそうですね(汗)畜産は、将来の夢のひとつにします!
(中川幸司 アジア経営戦略研究所上席コンサルティング研究員)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月5日