震災後の日本見聞録(2) 足湯ボランティア

震災後の日本見聞録(2) 足湯ボランティア。 「足湯」を通して、被災者のニーズを知るというのも、阪神大震災後の教訓である。ボランティアの木村奈々恵さんは、阪神大震災での経験を、次のように語る。「当時は、足湯という手段がなくて、避難所で暇そうな人を探しては情報を集めていました。けれど、被災地で暇そうな人といえば子供ばかりで、有効な情報を集めることはできず、『家に帰りたい』とか、『住む家が欲しい』『家族に会いたい』とか、私達にはできないことばかりでした」…

タグ: ボランティア 足湯 被災地 避難所 訓練 研修

発信時間: 2011-05-30 14:13:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

更に細かい質問も、次々と出された。「もし、子供の面倒を見てくれと言われたら、どうすれば良いですか?」という、一人の女性からの質問に、講師は次のように答えた。「自分は、保育に関する資格を持っていないことを伝えます。それでもと相手が言う場合は、班長に指示を仰ぎますが、自分から保育の資格を持っていると言ってはいけません。被災者が、あなたに活躍の場を与えようとして、実際には、相手の負担になってしまう可能性があります」。

「時間になっても帰らない人がいたら、どうすれば良いでしょう?」という女性の質問に対し、講師は、「『時間が来たから終わりだ』と言ってはいけません、相手を傷つけてしまいます。救援物資を運んでいる近くのボランティアの人に、『時間が来たから、他の人が待っていますよ』と言ってもらいましょう」、と答えた。

また、「最初に顔を合わせる時は、マスクを外した方がいいですか?」という女性の質問に対し、講師は、「挨拶の時には外しますが、足湯をする際には自然に掛けましょう」、と答えた。

「方言が分からなくて、相手の方が気を悪くされることはありませんか?」 という女性の質問には、講師は少し間を置いて、「それは…、私も分かりませんね…」と答え、会場はまた笑い声に包まれた。「大切なのは、被災者の方にとって便利なこと、そして、被災者の方を尊重することです」。

また、ある講義では、講師とボランティアの一人が足湯をしている場面を演じ、そこでの遣り取りには、会場が何度も大爆笑させられた。日本人というのは、いつでも真面目なのだと思っていたが、誤解をしていたようだ。日本の友人によれば、彼らは訓練を面白くしようとしているのだという。そうでないと、誰も聞いてくれない。「急いでいるから、今回の訓練は、やや大雑把な内容になっている。彼らは訓練には特に気を使っていて、2日間の活動でも、訓練に1日を費やしたりするんだ」。

▽辛い時こそ、笑顔を

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