GNPの10%超す成長
日本を最も代表する企業、ソニーとパナソニックは、いわゆる「失われた10年」の間、売上高が減少することはなく、むしろ大幅増となった。92年3月の決算は、ソニーの売上高はおよそ2兆円、パナソニックは約5億元。01年3月決算では、売上高がソニーは7兆3000億円、パナソニックは7兆6000万円だった。
日本の中核部品メーカーはより力が強大であり、あたかも長城のごとく、海外の競争相手を荒涼たる地に追いやっている。あまり知られていないが、日本のミネベアは世界最大の軸受けメーカーであり、全世界の航空機の90%がミネベアの軸受けを使用している。またアルパインは、自動車やカメラ、その他の工業設備生産関連のマイクロエレクトロニクス設備を専門としており、ジェネラルモーター(GE)の前総裁は意味深長に「GEの95%はアルパイン製品がなくてはならない」と語ったことがある。
こうした顕在的かつ潜在的な業界の勝者の足跡は世界の隅々まで広がっており、他者より勝る技術とビジネス嗅覚で世界のビジネス地図を呑み込み、高額な利益を得ている。日本は「失墜した」と言うのは、多少なりとも独断を免れない。