1日付「日本新華僑報」は、日本の「萌え文化」をテーマとした文章を掲載した。日本人の「萌え」感覚の文化的ルーツは、一体どこから来ているのだろうか?「萌え文化」が日本人の日常生活の中で一種のスパイス的役割を果たしていることは紛れもない事実だ。ある意味において、日本人のストレスを和らげる作用があり、味気なく苦しい出来事も一笑に付すことを可能にしている。 中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
掲載文章の要旨は次の通り。
やや緩めの制服に身を包み、大きな目をぱちぱちさせる天真爛漫な女の子を「萌え系女子」と呼び、可愛い小物やちょっとした面白い話には「好萌!(萌え~)」「萌点(萌えポイント)」「被萌到(萌えた~)」などという。日本語から派生した「萌え」関連語はいまや、中国の若者にとって無くてはならない流行語となった。「萌え」とはそもそも、日本でどんな意味を持つのか?どのような場合に使われるのか?「萌え」感覚が日本中を巻き込んだ背景には何があるのか?日本人の「萌え」感覚の文化的ルーツをたどればどこに行き着くのだろうか?
▽もともとアニメオタクの専用語だった「萌え」
「萌え」は元来、日本のアニメ・漫画オタクの間で使われていた言葉だった。「萌え」の対象は、アニメ・漫画作品に登場する、子供っぽく、単純で可愛い小さな女の子、いわゆる「ロリータ少女」だった。彼女らは「木の芽生えのように」か弱く単純で可愛い。大きな目、制服、ミニスカート、ハイソックス、うさぎ耳のカチューシャが特徴だ。この「萌え」感覚には、情け・哀れみや性的な意味合いが含まれており、一種の歪んだ恋愛感覚に変わる場合もある。
その後、日本人にとって「萌え」の対象となるイメージは、美少女・美青年、さらにはイケメン・美女にまで広がった。茶目っ気、堅物、クール、そして方言(特に関西弁)までもが、全て「萌え」グループに組み入れられた。最初は「バーチャル的役割」に限られていた「萌え」は、時の経過とともに、実際の人物、小動物、物を形容する言葉に変わっていった。