研究員は、九州と沖縄だけで使用済み蛍光管から年間約57トンの希少金属を抽出でき、金額にすると約25億円に上ると試算している。
日本はエネルギー小国で、国内で生産できる資源は非常に限られており、大量生産で用いる原料はすべて輸入に頼っている。日本の主な原料調達先である中国が製造に用いるエネルギーと資源の輸出に関する規制を厳しくしたことは、日本の工業に大きな打撃を与えた。これを受け、日本の科学研究者は使用済みの家電デバイスからレアアースなどの希少金属原料を抽出する取り組みを行っている。この構想は、貧鉱が多く上鉱が少ない中国にとって、参考にする価値が大いにあるといえる。
日本の九州地方の科学研究者はこのほど、生活でよく使われている蛍光管からレアアースを抽出する方法を発見した。「西日本新聞」の報道によると、九州大学や三井金属鉱業などは6日、研究を行った結果、使用済みの蛍光管からレアアースなどの希少金属の回収が可能であることがわかったと発表した。蛍光管からレアアースを回収、再資源化する事業は2012年3月頃に開始し、日本全国に広める方針だという。
研究員は、九州と沖縄だけで使用済み蛍光管から年間約57トンの希少金属を抽出でき、金額にすると約25億円に上ると試算している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月7日