ロシア「論拠と事実」週報 9月21日付け記事。原題「竜の心臓」
27歳のタクシー運転手の許さんは、最後の乗客を深せん空港に送り、妻に「夕食は必ず帰って食べる」と電話をかけた。だが、すでに48時間休まずに働いていた彼は、タバコを一服したあと、倒れてしまった。救急医は「心筋梗塞」と診断、過労が原因と判断した。
統計によると、中国で過労死する人は1年間に60万人という。
日本は深刻な過労死で知られているが、実は誇張されたものだ。昨年、日本で過労死する人数は700人で、中国よりずっと少ない。
許さんが勤めていたタクシー会社の関係者によると、これまでは一日働いた運転手は、車のシートで一晩眠り、次の日に次の運転手と交代していた。ところが、現在、休憩時間はなくなった。過酷な競争の中で、失業者が多く、仕事確保のためには休まずに懸命に働くしかない。許さんは運転席で倒れた最初の人ではない。
社会学者は、ますます激しくなる競争の中で、民間企業の従業員は失業懸念が高まり、もっとがんばる人がいれば自分のポストが奪われるのではないと恐れ、休むことなく働いていると指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年9月23日