◆定住型の中国人は「自然にまかせる」
資料写真:震災後の惨状
東京大学の教授は、「関東地区で4年以内にマグニチュード7の直下型地震が70%の可能性で起こる」と言い放った。また、京都大学防災研究所は、東京とその周辺地域でマグニチュード7以上の地震が5年以内に起こる確率は28%、30年以内で64%と予測している。
日本は、生活に適した安住の地なのだろうか。観光で日本を訪れる人と比べ、すでに日本の中国人社会で主流となり、日本で根をはって安定している定住型の中国人や家族は更に難しい選択を迫られている。しかし、日本を深く理解することで、彼らは日本をより信用しているようだ。
今年40歳の申雪さんは25歳の時、日本に来て、青春時代を日本で過ごし、安定した家庭と仕事がある。申雪さんは、日本の絶え間なく続く地震警報も気にしていないようだ。教授たちは何の安心も与えてくれないし、助けてもくれないと思っている。
「私たちは日本でよい生活をしているし、証明できない恐怖で十数年の努力や苦労を投げ出すことはできません。若いときに日本に来たので、中国国内に生活の基盤も、人間関係もないし、帰国して競争するにしてもすべてゼロから始めることになります。中国で新たに生活を始めるのと、日本で地震に直面するのと、どちらにしても勇気がいるし、代価が必要です。どちらが大変かよく考える必要があるでしょう。しかも、日本にいる外国人は帰国できるとしても、日本人はどうしたらいいのでしょう。東京大学の教授は4年以内に地震が100%発生するといっているが、東京を空っぽにすることなどできないことです。外国人も日本に来ないことなどできないし、時間を2012年でとめることも不可能です。ならば、夫と子どもに、すべて自然に任せて今までどおりに生活しようと話しました。」と彼女はいう。